スカイラインのエクステリアデザインについて

「スーツを着たアスリート」、これはスカイラインのエクステリアデザインを担当した小室秀夫さんが、デザインを考えた際のイメージです。
小室さんは1992年に日産自動車へ入社し、2003年の東京モーターショーに出展されたフーガ(風雅)などのデザインを担当した方です。
スカイラインのエクステリアデザインを担当することになったのは、2003年の東京モーターショーの後でした。
スカイラインについては、先代のV35は合理的で良いが少し華が足りなくてもったいないと思っていたようです。
そこで新型スカイライン(V36)は華のある艶っぽい感じにしたかったようで、冒頭にある「スーツを着たアスリート」をイメージしたとのことです。
新型スカイラインのデザインは通常より早い段階で小室さんの案に決定しましたが、その後大変な苦労があったようです。
特にボンネット部分のデザインについては、当時社内で大きな議論となったそうです。
小室さんの提案したようなデザインを採用している自動車が少ないのは、その品質を保つのが難しいという理由からでした。
「このデザインを採用したら品質が大変なことになる。絶対にやらない」という反対の声。
小室さんの提案したデザインと、設計から提示される実現可能な条件のギャップ。
スカイラインのエクステリアデザインに、それでも小室さんは妥協をしなかったそうです。
何度も設計部門とやりとりを重ねながら、それこそデータ0.001mmのところまで調整を行いました。
その他、風洞実験にも自ら足を運び、通常は行わないという風洞の中でのクレイモデルの修正をしたり、リアフィニッシャーやグリル,ヘッドランプ,バルブカバーのデザインまで、とにかく大きなところから細かいところまでやりつくしたそうです。
スカイラインのデザインをイメージしてから3年後、こうして「スーツを着たアスリート=新型スカイライン」が誕生しました。